日本のタオイズムと道教の祭事

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節分と立春

2月3日は節分(せつぶん)、2月4日は立春(りっしゅん)です。

節分とは

節分とは立春の前日のこと。
鬼を追いだし豆をまいて、春の訪れを促すのです。
鬼とは中国の陰陽思想でいう陰になり、春は陰陽の陽ですから
鬼を追い払って 春を呼び込むという季節の自然な移り変わりを促す祭りでもあるのだそうです。

陰陽五行(いんようごぎょう)の思想によって、この豆まき、節分が始められたのです。


立春とは

冬至(とうじ)と春分(しゅんぶん)の間の日が立春、
春が立つと書くその字の通り、
冬から春に季節が切り替わる日です。
皆さんもご存じのように、最も夜が長い日が冬至です。そして春分は昼と夜の長さが同じになる日です。 春まっただ中といった感じでしょうか。
ですから立春は春がはじまる日、春らしい兆しがあらわれる日と考えていただければ良いのです。

中国では一年の四季の変化を季節ごとに表して、それぞれ表現する言葉があります。

二十四節気(にじゅうしせっき)

二十四節気とは、暦に気候の変化を細かく記載したもの、と考えれば良いでしょう。 一年を二十四節気にわけて、冬至がその計算の基準となっています。

立春(りっしゅん)、雨水(うすい)、啓蟄(けいちつ)、春分(しゅんぶん)、清明(せいめい)、穀雨(こくう)、これが春の二十四節気となります。

七十二候(しちじゅうにこう)

七十二候とは二十四節気をさらに細かく三等分して、一年を5日ごとにわけたものです。
それぞれの時期、気候にあわせた名称をいいます。

そしてこの言葉は二十四節気も七十二候も、中国の黄河中・下流域では すでに殷の時代には用いられていたといわれ、日本では飛鳥時代に採用されたようです。



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